キネマティック剛体
剛体 を、他のオブジェクトによって動かすのではなく、固有の方法で動かしたいことがあります。たとえば、エレベーターを他のオブジェクトで押したり引いたりするのではなく、Transform
プロパティを使用してスクリプトで制御するような場合です。これが運動学的剛体です。
運動学的剛体は物理特性によっては動かされませんが、他のオブジェクトが衝突することはできます。たとえば、エレベーターの場合では、エレベーターの内部にあるオブジェクトが、エレベーターの床を通り抜けて落下することはありません。
運動学的剛体を作成する
運動学的剛体にするエンティティを選択します。
[Property grid]で、[Rigidbody]コンポーネントのプロパティの[Is Kinematic]を選択します。
運動学的剛体のスクリプトを作成する
[Is Kinematic]プロパティをスクリプトにして、特定のイベントでオンまたはオフにすることができます。たとえば、運動学的エレベーターを吊り下げているケーブルが切れた場合を想像してください。それが発生したときに、スクリプトで[Is Kinematic]プロパティを[false]に変更することができます。そうすると、エレベーターは通常の物理特性の力を受けるようになって落下します。